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4.鶴 田 琵 琶

◆ 「菊水」型に、柱を改良

  鶴田琵琶の特徴の一つは、各糸の太さにより生じる「押シ干」  

 の音程差異を解消するため、写真のように段差を付けた「菊水」

 型(鶴田自身が考案)という柱に改良されています。 

▲「菊水」型の柱 (製作:田中錦煌)
▲「菊水」型の柱 (製作:田中錦煌)

         正 面

     田中錦煌氏・所有
     田中錦煌氏・所有

    裏 面

     側 面


◆ 「菊水」型の柱を使用せず、 「糸口」を加工

 「菊水」型の柱の作成に手間を要するため、現在では最上部

 の糸口で、「押し干」の差異を調整することが多い。

 [註. ⇒ 右の拡大写真は、鶴田流で使用する糸口ですが、不

 鮮明のため説明を加えさせていただきます。表面向かって上

 部半分(3・4・5)の糸の部分の右(下)3分の1を削り、 

 段差のある「菊水」型の柱と同様の効果を出しています。]

 (田中之雄氏・発案)

▲糸口(象牙部分)の拡大図
     ▲糸口(象牙部分)の拡大図

         正 面

  田中之雄氏・所有(大型)
  田中之雄氏・所有(大型)

    裏 面 

  側 面


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